日々の発電量
住宅用7kW太陽光発電システムの2022年7月の日々の発電量です。戻り梅雨の期間でしたが例年よりは晴れる日が多く、事前シミュレーションの20%増しの発電量でした。
なお、太陽光発電システムの概要は太陽光発電システムの導入検討ページ下部を参照ください。
総発電量は843kWh/月、売電量は688kWh/月、自家消費は155kWh/月、平均発電量は27kWh/日、最大発電量は40.1kWh/日、最低発電量は6.1kWh/日でした。
発電電力量と全天日射量の比較
気象庁のHPから居住エリア近傍の7月の全天日射量データをダウンロードし、発電量との相関を確認しました。6月のデータと比較してみても、大きな違いはないですね。
各月の回帰式の傾きは以下の通りであり、日射量当たりの発電量は5月が高く、6月と7月は同等ということが分かります。
5月:1.5617
6月:1.5358
7月:1.5354
投資回収状況
売電額・自家消費分の電気代削減額・買電額を考慮して、投資回収状況を計算してみました。なお、遂に今月から売電が開始しました。2022年2月に申し込んでからのあまりの遅さに、申請エラー等があったのかと心配していたので、安心しました。
【前提条件】
・対象期間:7/1~7/31
・売電単価:17円/kWh
・買電単価:34.1円/kWh (我が家の実績値であり基本料金も含んでいます。税込みです)
【計算】
・売電額:11,701円
・自家消費による削減額:5,289円
・買電額:4,128円
・太陽光導入前電気料金:9,415円
・太陽光導入後電気料金:-12,862円
・投資回収:22,277円
2022年5月以降の投資回収総額は36,5564円です。
太陽光発電システム設置費用は税込み128万円のため、残りは1,243,436円です。。。
燃料費調整単価の高騰
投資回収に大きく影響を与える”燃料費調整単価”について、東電の家庭向け(低圧)単価は5.1円/kWh(8月)→6.5円/kWh(9月)と1円以上値上がりするようです。値上がりの理由は化石燃料価格の高騰ですが、改めて理由を調べてみました。
・ヨーロッパの再エネ電源の主力である風力発電において、例年よりも風が弱く発電出力が低下
→化石燃料需要が高まる。
・ESG投資により、資金が再エネ開発に流れ、化石燃料採掘基地の開発にブレーキがかかる
→化石燃料の供給力低下
・ロシアによるウクライナ侵攻
→資源価格高騰
・日本は3.11以降、化石燃料による発電頼り
→電気代が化石燃料価格に影響されやすい状況
・円安により、化石燃料の輸入コスト増大
→化石燃料価格の高騰
以上、構造的にすぐには解決しないですね。資源のない日本は、エネルギー安全保障の観点からも再エネ導入による化石燃料依存の脱却が求められますが、太陽光や風力発電の設置だけでなく、調整力としての蓄電池の設置を同時に行うべきと思います。再エネ発電所のみの導入では、再エネ発電量低下時の保険としての火力発電所が必要で、その維持費によりいつまでも電気代が下がりにくいです。
と言いつつも、我が家も太陽光パネルしか導入していないですが。
(導入しなかった理由は過去の記事を参照ください)
時刻毎の発電量と消費電力量
7月のデータを用いて、時刻毎の平均発電量と消費電力量のグラフを作成しました。
時刻毎発電量については、5月や6月の平均値と大差はないです。
消費電力量のグラフを見ると7月のお昼前後の使用量が6月と比較して減少した一方、夕方から朝までの消費電力は増加しました。6月は異常に日中が暑かったのに対して7月は夜も暑かったため、就寝時もエアコンを使っていた分が反映されています。
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