自宅屋根に7kWの住宅用太陽光発電システムを設置しました。

太陽光発電

住宅用太陽光発電の導入理由

新型コロナウイルスの流行により、当時住んでいた実質ワンルームの賃貸マンションで在宅勤務を開始しました。
娘が1才だったため、寝かしつけたタイミングで電話が鳴って起こしてしまったり、空調出来ない洗面所やキッチンでオンライン会議をしたりと、妻も私もストレスに耐えきれなくなり、勢いで建売の一軒家を購入しました。

前置きが長くなりました。本当は真南に大きな屋根のある一軒家を選んでパネルを載せたかったのですが、上記理由により家ありきで検討をスタートしました。導入を検討し始めた理由は以下の通りです。

・在宅勤務により、日中に電気を使用すること
・2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻により、電気代高騰が騒がれていたこと
・急激な円安の進行により、太陽光発電システム自体の価格が値上がりしそうなこと
・固定価格買取制度(FIT)の買取単価が毎年低下していること(2022年は17円/kWh)

一方、ネガティブな思いもありましたが、以下のように考えることで見積取得まではしてみることにしました。

・屋根設置による雨漏りのリスク
→信頼できる施工業者が見つからなければ設置を諦めよう。
・屋根に重量物を載せることへの不安
→風加重に比べるとパネル重量は大したことない。
・投資回収期間が10年前後と長期
→それ以降はメリットしかない。長期的な目線で考えよう。
・真南に大きな屋根がなく、好条件ではない
→事前シミュレーションで発電量確認して、ダメなら諦めよう。

補助金と0円ソーラー

次に、補助金がどのくらい出るのかを調べてみました。

当然何かしらの補助金があると思い込んでいましたが、私の住んでいる自治体では0円ソーラー制度を使わない限り補助金は出ませんでした。また、他の多くの自治体でも太陽光パネルの”単独設置”は補助金の対象外でした。構築費用が下がっているので、「補助金なくでも投資回収できるでしょ」というスタンスのようです。

なお、蓄電池やZEH改修等とセットなら補助金の支給対象でしたが、蓄電池は投資回収がまだまだ難しく、ZEH改修を新築でやるのも馬鹿らしいので、それらとセットでやるのはナンセンスでした。


0円ソーラーとは、事業者が初期費用を一時負担して太陽光発電システムを設置し、ユーザーは電気料金やリース料を支払うことで、初期費用0円で太陽光発電システムを設置できる仕組みです。

私の住んでいる自治体では、0円ソーラー制度を使った場合のみ補助金を出すよというスタンスでした。CASHがない人に対して太陽光発電システム導入を促す良い施策だと思いますが、それならば単独設置の場合にも補助してくれてもよいのになと思いました。一生懸命貯金しているわけですし、不公平感を感じるのは自分だけでしょうか。。。

0円ソーラーは通常設置(一括支払)と比較して、業者の中抜き分割高になると思いますが、補助金が出ることにより「もしかしたら得なのかも」と考え、通常設置と0円ソーラーの両方の見積書を取得してみました。

見積取得方法

見積取得方法は、大きく分けて2つです。タイナビという太陽光発電システムの無料一括見積サイトを経由して近隣の施工会社を探す方法と、住んでいるエリアで0円ソーラーを提供可能な会社に直接見積依頼する方法です。

タイナビに依頼をすると住んでいるエリアで施工が可能な複数の業者を紹介されるため、それ以降は施工業者の営業担当者とやり取りすることになります。
私の場合は3社から見積を取得しましたが、見積提示までの過程が全く異なり、そのやり取りの中で最も信頼できると感じたA社を選びました。信頼できると思ったポイントは、以下の通りです。

・現地調査時に実際に屋根に登り寸法を測っていたこと。
 (他の業者は図面寸法のみでパネル設置案を提示してきました)

・現地調査時に屋根に全天球カメラを置いて写真を撮影し、隣家の影の影響チェックを実施。その結果を発電量シミュレーションにも反映させており、精緻な仕事ぶりに感心したこと。
 (他の業者は未実施)

・現地調査時に屋根裏のチェックもしていたこと。
 (他の業者はノーチェック)

・質問に対する回答が丁寧、かつ誠実であったこと。
 (他の業者は流れ作業感がすごかったです)

・半導体不足を口実に、契約を急かさなかったこと
 (他の業者には「すぐに契約すれば在庫あるから長期間待つことにはならない」等々言われた)

0円ソーラーについては、住んでいる自治体HPで紹介されていたTEPCOホームテックとLooop、ゼロックに連絡をしました。
連絡後、提携する設置業者が現地調査に来たのですが、その内容が前述のA社レベルではなく、この時点で0円ソーラーを使う選択肢が薄れ始めました。0円ソーラーの見積は、月額使用料と支払期間が提示されるため支払総額を計算して3社を比較し、一番安いB社を候補としました。

見積比較

前述の信頼できるA社と0円ソーラーで最安値のB社の見積を比較します。

A社の見積は、2面設置の4.875kWで99万円、3面設置の7.275kWで128万円でした。
B社の見積は、2面設置の補助金適用後で4.15kWで107万円でした。
なお、上記は全て税込み価格です。

2面設置と3面設置で悩みつつも、2面設置の場合はタイナビ経由で見つけた信頼できるA社が安く、補償内容も優れていたため、この時点で0円ソーラーを使う選択肢がなくなりました。

悩んだところ

最後に、2面設置にするか3面設置にするかでとても悩みました。
自宅が真南を向いていないため、3面設置とした場合は北向きの要素が入ってきて、発電効率が低下します。一方、一度の工事で出来るだけたくさんパネルを載せたほうが、kW当たりのコストは低下します。

一軒家の平均的な年間消費電力量を考慮すると、4kW程度が適正容量です。7kWは過剰でしたが、北向き要素により発電量が低下するのと、固定価格買取制度(FIT)が終わる10年後にはEVやエコキュートに置き換えて電力需要が増えているはずなので7kWを選びました。
(現在はガソリン車とガス給湯器です)

最終的に導入した住宅用太陽光発電システムの概要

パネル容量…7.275kW
パワコン容量…5.5kW
メーカー…カナディアンソーラー
FIT単価…17円/kWh。10年間。
費用…128万円(税込)
システム単価…17.6万円/kW
導入時期…2022年5月
補助金…なし

今後は発電量の実績値や投資回収状況をお知らせしていきます。

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